この記事はたこ焼き作りを楽しようとした結果、たこ焼きはやっぱり丸い方がおいしいことがわかった、その理由も含めての雑談です。
たこ焼きって美味しいですよね。でも、普段の食事でたこ焼き作るのって、焼くのが面倒でハードル高くないですか?ホットプレートだして、生地流して、タコ入れて、ひっくり返して、、、。少なくとも関東出身の自分には、ちょっと面倒に感じてしまう。たこ焼きパーティーであれば、この手間が楽しいわけですが。
ということで、私は思いました。
「丸くなければ、楽に作れるのではなかろうか?」
お好み焼きのように具材を全部混ぜて、フライパンで焼き、最後に切り分けたらどうか?
楽しようとした、たこ焼きの調理方法
早速やってみました。材料はたこ焼き粉と、それに書いてあった分量通りの水と卵。具材はタコと長ネギを細かく切って、生地に混ぜてからフライパンへ。
厚さはチヂミくらいにして焼きました。ある程度焦げ目がついてから、ひっくり返して焼いて完成。完成したものを包丁で正方形に切り分け、ソースとマヨネーズをかけていただきました。
検証結果
違和感その1
ふんわり感がない。
お好み焼きはふんわり焼き上がる感じがしますし、たこ焼きも中がとろりとしてふわふわした食感があると思います。しかし、出来上がったものは、生地はとろりとはしているものの、ふわふわ感がないんです。見た目は平たいものの、お好み焼きのようにふんわり焼きあがらず、見た目はチヂミに違い形になりました。ただ、とろりとして柔らかいため、なんとかフライパンでひっくり返せましたが、ちぎれやすかったです。
違和感その2
切り分けづらい。
なんというか、生地がとろりとしていて粘り気があり、非常に切り分けづらさがありました。切り口からも生地がとろっと、少し出る感じです。
味はたこ焼き、食感は別物
味そのものはたこ焼きなんですが、どちらかと言うと、ふんわりしていないトロリとしたお好み焼きを食べてるような感じでした。表面のカリカリ感は感じられません。改めて思ったのが、味の要素に食感も大きなウエイトを占めているんだなということです。やっぱり、たこ焼きは外側がカリッと、内側がとろりとしていることが美味しさのひとつなんだなと。
たこ焼き粉とお好み焼き粉の違いを調べてみて納得の理由
たこ焼き粉とお好み焼き粉はほとんど中身は一緒みたいなのですが、違う点が「乳化剤」が入っているか「増粘剤」が入っているか、ということのようです。
たこ焼き
増粘剤が入っています。生地に粘り気を持たせるもので、どうやらこの作用で焼く前の生地はお好み焼きに比べるとサラサラしていて、とろっとした焼き上がりになるようです。
お好み焼き
乳化剤が入っています。乳化剤とは普段はまじりあわない水と油を混ぜ合わせやすくする効果があるようで、結果的にふんわりと焼き上げるのに役立っているとのこと。
両方とも同じ小麦粉を使っているわけですが、上のような違いによって食感に違いで生じるみたいです。上記検証結果から、めちゃくちゃ納得しました。
たこ焼きが丸い理由の考察 (自論)
まず、たこ焼きのおいしさは外がカリカリ、中がふわとろの食感がすごく重要。そして、それを可能にしているのが丸い形なのではないかと思いました。たこ焼きを平たく作ると、とろりとしている生地なので切り分けた時に、ぐちゃっとしてカリカリ感がその時点で損なわれてしまいました。普通のたこ焼きを切り分けようとしたらどうかるかイメージできると思います。一口分を1個で完成させているので、カリッとした食感とふわっとした食感が実現するのだなと。
また、切り分けてしまうと切り口から生地が溶け出てしまって、周りのカリカリの部分に付着して、べちゃべちゃ感がでてしまいました。
時として、物の形には機能的かつ理論的な理由が秘めているものです。
楽をしようとした結果、思わぬ考察ができてしまいました。(笑)
では。