Dr. Jの仕事と子育ての記録

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【家庭の医学】この症状は何科?いざという時にあると便利なアプリ

風邪の症状があるときは、、、内科。

これはわかりやすいですね。

 

胃の辺りが痛むなぁ、、、消化器内科かな。

確かに合っていますが、循環器内科って可能性も実はあります。

 

腰痛は?

整形外科?消化器内科?泌尿器科?心臓血管外科?

どれもあり得ます。まぁ、頻度から考えれば圧倒的に整形外科の

可能性が高いのですが。

 

何か体調が悪いとき、これは何科にいけばいいのかわからない時は

ありませんか?

 

症状から病気を推測してくれるアプリ

最近、アプリを検索しているときにユビーというアプリを見つけました。

これは症状から何科の病院にいけばいいのかを判定してくれるアプリです。

 

ユビー - 症状から病気や病院検索

ユビー - 症状から病気や病院検索

  • Ubie, Inc.
  • メディカル
  • 無料

apps.apple.com

入力された情報に基づき、関連する病気やその病気についての情報、関連する医療機関の情報を提供するサービスです。本サービスは、医療機器ではないため情報提供のみを行い、医学的アドバイス、診断、治療、予防などを目的としておりません。
医師や他の医療専門家に代わるものではないため、提供する情報に基づいて医学的判断を下したり、何らかの行動(薬の服用など)を行ったり中止したりしないでください。また、生命を脅かすような状態や緊急の状態では使用しないでください。

 

どうせ、2~3個の質問から可能性のある病気全部をかたっぱしから羅列する

ようなオチなんじゃないの?

 

そんなことを思っていましたが、意外としっかりした内容だな、

というのが使ってみた印象です。

 

実際の臨床の場合、医者は患者さんのメインの症状(主訴)から複数の病気が

候補に挙がってしまう場合は、やっぱり判断しづらいことがあります。

例えば、腰痛とかですね。そんな時はどうするのか。

 

他の症状や時間経過、持病や飲んでいる薬、何をしている時に

その症状が発生したのか、何をすると症状がひどくなるのか。

 

他の情報を収集することで病気の絞り込みをかけていきます。

この絞り込みの質問の内容が、このアプリでは比較的医者の感覚に近いところが

あって、そこが一番感心したところです。

 

まず、最初にメインとなる症状を入力します。

 

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その後に、いくつも質問があるので、それに応えていく感じです。

質問の数は、症状とかによって違うのかな。

 

で、最後の結果

 

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ちなみに、30代の男性、初発の尿管結石を想定して質問に答えた結果です。

正解!!

そして、何科に行けばいいかのアドバイスと、病院探しが出来ます。

 

イマイチと思った点

・病院探しに出てくる病院の数が、実際のエリアより少ない印象。

・可能性は少ないけども、見逃してはいけない重大な病気が候補の

 上位にないこと

 

実は、これ以外にも「30歳代の血便」で、大腸癌を想定して質問に

答えてシュミレーションしてみましたが、候補の1番目にはなりませんでした。

ちなみに、この時の一番の候補には潰瘍性大腸炎でした。

確かに30代の大腸癌は頻度がすごく少ないので、頻度の多い病気から

疑ってかかる、という原則通りといえば、その通りなのですが。

 

ただ、検査や診察もなしにアプリで診断をつけるのはムリですし、何科に

いけばいいのか、あたりがつけばそれでいいと思うので。

 

実際の使い道は

何科に行けば迷う時に試してみる

という使い方だけにはなってはしまう気がします。まぁ、それでも、実際に迷って

いる時って困っている時だと思うので、助かるかなとは思います。

では。