Dr. Jの仕事と子育ての記録

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【雑談】映画「翔んで埼玉」に見られる個人的に好きな「埼玉県ネタ」

この記事では埼玉県で生まれ育った私が昔に「翔んで埼玉(初版の方)」を見て、個人的に好きだった埼玉ネタに関して紹介そして解説する、ただの雑談です。若干、映画の内容に触れているので少しネタバレの内容を含みます。

 

現在、翔んで埼玉の続編が上映されています。私はまだ見てはいないのですが、初版の翔んで埼玉は面白く見させていただきました。働き始めるまでずっと埼玉県で暮らしていたので、翔んで埼玉の埼玉ネタの数々が面白く、また、「これは埼玉県民じゃないと面白さが伝わらないのでは?」というマイナー過ぎるネタが豊富にあって、だからこそ埼玉県民の心に刺さったのではないでしょうか。歴代興行収入ランキングは、埼玉においては1位はタイタニックではなく翔んで埼玉だそうです。

 

埼玉県民が羨ましがる「海」という存在

日本には海に面していない県は8つありますが、埼玉はそのうちの一つです。他の海なし県の方々は、これほどまでに海を羨ましがっているのかどうかはわかりませんが、埼玉県民は海に対して憧れをいだいています。日常的に暮していて遠くに海が見えることがないですし、何というか海の気配が生活にないんですね。旅行が非日常を楽しむものであるのならば、埼玉県民において海というものは非日常そのもの。海を見ただけで埼玉県民はテンション上がります。

自分は初めて東京ディズニーランドに行ったとき、まず初めにテンションが上がったのは、舞浜駅に着く前の車窓から見た工業地帯の海でした。ディズニーランドに向かう人の中で舞浜駅に着く前にテンションが上がっている方を電車で見かけたら埼玉県民と思って下さい。

 

永遠のライバル、大宮と浦和

劇中でも浦和代表者と大宮代表者が言い争う場面がありましたが、大宮と浦和のライバル意識というローカルなところもネタにしていて嬉しく思いました。浦和は埼玉県に「さいたま市」ができる前の県庁所在地でした。大宮は新幹線の停車駅でもあり、埼玉県内で一番賑やかな街です。どっちが埼玉県で一番の街なのか問題で、この両者はライバル関係にあります。浦和には「浦和レッズ」、大宮には「大宮アルディージャ」と、隣にある都市なのですが、プロのサッカークラブチームが別々にある程です。

 

埼玉県民の身近な東京「池袋」

劇中で主人公達が、追っ手から逃げるために潜伏しているシーンがありましたが、そのシーンに映し出された「TOBU」デパートと「SEIBU」デパートの看板。これだけで、埼玉県民ならそこが「池袋」であることがわかります。サンシャイン水族館など池袋の王道スポットではなく、埼玉県に馴染み深いローカル線、東武鉄道西武鉄道を持ってくるあたりに心が鷲掴みされました。

埼玉県民にとって池袋は東京の玄関口です。埼玉から都心に向かう電車の多くは池袋に到着するか経由します。小学生の時に友達同士で遊びに行く最初の東京体験、それは池袋です。地方の方がいきなり東京に来るのは少し不安という話を聞いたことがありますが、それに似た感覚で、初めての東京訪問は深く東京に入りこまず、まずは玄関口にとどまる。池袋は埼玉県民にとって一番馴染み深い東京なんです。

 

ださいたまの誇り

「何もないけどいい所」

映画のポスターの片隅に書かれた何気ないフレーズですが、これぞ埼玉県民が自分達の県に対して思っていることを簡潔にまとめた言葉だと思います。

まず、観光地エリアと言えるところがほとんどない。秩父のエリアくらいでしょうか。もちろん観光地と言える場所はありますが、見どころが少しあるくらいで、1日通して遊べるエリアはあまり知りません。例えば、大宮の鉄道博物館とか川越の蔵造りとかは知られているかもしれませんが、半日で十分です。これという産業も多くはない。特産品は狭山茶深谷ネギ、草加せんべいくらい?なので、大学生になって友人から埼玉はどんなところか聞かれたことがありましたが、実際に「見どころは何もない」と答えたことがあります。

でも、それは特徴が何もないというだけです。埼玉の東京側はベッドタウンなので、通勤通学電車の混雑は大変ですが、日常生活の不便さはさほどありません。以前にあった全国住みにくい県ランキングで最下位の常連であり、人口に対する医師の数も全国最下位だったりして、ださい・住みにくいと言われていますが、それほどではないよといったところではないでしょうか。

 

埼玉ネタはまだまだあります。郷土愛でただの雑談がついつい長くなってしまいました。(笑)

 

では。