Dr. Jの仕事と子育ての記録

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公文の算数は中学受験に役に立つ!?やってみてわかった効果と限界

この記事では娘が公文の算数を4年間くらい習っていた学習内容とその感想、中学受験に役に立つかどうかの個人的な考察について書いています。

 

我が家では娘が幼稚園の時に公文の算数を始めました。コツコツ勉強して進んでいき、高進度学習者にもなりました。ただ、進めていくにあたって小学生でありながら、一次方程式が出てきたくらいから違和感を感じ、現在は算数はやめて国語や英語に変えました。自分が感じた公文の算数のメリット、デメリットについて書いていきます。あくまで、中1レベルの内容まで進めた中での感想ですので、ご注意ください。

 

メリット

計算力が鍛えられる

計算問題をひたすらこなしていくことになるので、計算力そして暗算力がつきます。また、何回も繰り返すことで、例えば分数の計算やひっ算などの計算方法にも慣れていきます。これによって、加減乗除の基礎的な計算力は伸びたと思っています。

勉強習慣を作れる

宿題を日常的にこなすことで、家庭での勉強習慣を作りやすくなります。我が家では、自発的に勉強をしているということはありませんでしたが、課題を提示すればおおむねそれをこなすくらいには、見ていなくても一人で勉強できるくらいの習慣はできました。ただ、公文だけやっていたわけではないので、これは公文のおかげなのかは断定はできませんが。

 

デメリット

文章題や図形問題がない

基本的には計算問題ばっかりなので、文章題や図形問題はトレーニングされません。文章題は「どういった計算を組み立てていけばよいのか、計算式を考えだす問題」ですから、求められるものが違います。図形問題も同じで、計算力ではなく発想力のようなものが必要になってきますよね。公文の算数の計算問題ばっかりというのは、少しバランスが悪いなと思ったのが正直な感想の一つです。

先取り勉強でしかない

ひたすら計算問題を解いていくわけですが、その問題の難易度は基礎的なレベルです。そして、基礎的なレベルができたら、次の単元にどんどん進んでいきます。小学2年生の終わりくらいで、小学生の範囲の算数が終わりましたが、その時に思ったことは、「ただ単に基礎レベルの計算を先取りでできるようになっただけで、小学2年生レベルの算数の難しい問題が解けるようになったわけではないし、それは意味があることなのか?」ということです。最終的には、それまでに加減乗除の基礎的な計算力はついたと思ったので、算数はやめました。

 

中学受験に役に立つかどうか

あくまで個人的な意見ですが、中学受験対策という見方から見ると、あまり役には立たないであろうと思います。理由は単純で、受験において基礎レベルの問題では差が出ず、応用問題や難解な問題が解けるかどうかで差が出てくるからです。また、文章題や図形問題がないことも中学受験勉強に不向きな理由だと思います。

でも、計算や暗算が早い方が問題を解くスピードが速くなって有利なのでは?と思う方もいるかもしれませんが、算数の問題で一番時間を必要とするのは、正しい解き方を見つける作業です。受験の算数は正しい解き方がみつかれば、計算式自体は比較的シンプルになるように作られているように思います。つまり、計算力はそこまで求められているようには思いません。

低学年のうちに基礎的な計算力を鍛えておくという使い方はいいかもしれませんが、比較的受験が近づいてきている時期に行う勉強ではないかと感じます。

 

あくまで個人的な感想ですので、悪しからず。また、中学受験勉強だけが小学生の勉強ではないですから、その点は各家庭の学習方針に則って考えていただければと思います。

 

では。