この記事は、小学生の娘がやっているオルソケラトロジーについての簡単な紹介と体験談、感想について書いています。
私は目が良くてメガネ等していませんが、娘は目が悪くなってしまいました。最近の子は確かにメガネかけてる子が多い気がしますし、仕方がないのかもしれません。でも、子供って遊んでいても転んだり、なにかと怪我が多いですよね。メガネをして顔をぶつけたりしたら、と思うと心配です。
オルソケラトロジー、ナイトコンタクトとも呼ばれますが、夜につけていると日中は外していても視力が矯正されるというものです。これなら、メガネなしでスポーツや外遊びができます。子供にコンタクトってできるのかという心配もありましたが、結果的にはちゃんとできていて、矯正視力もちゃんとでてます。体験談やコツなどについて書いていきます。
オルソケラトロジーとは
夜寝る時に特殊なハードコンタクトをして寝ます。このハードコンタクトは角膜の形を矯正する働きがあるので、角膜の屈折率が変わって、視力が矯正されるというもの。日中はコンタクトを外していても角膜の矯正は残ったままなので、視力が維持されます。
ただし、あくまで矯正視力ですので、視力そのものが改善したりするものではなく、角膜の矯正もオルソケラトロジーのコンタクトを数日していないと、視力は元に戻ってしまいます。
あとは、子供に関しては十分なエビデンスがないということから、慎重処方という扱いになってます。
2) 慎重処方
① 未成年者
承認レンズにおいても,我が国で臨床試験が行われた年齢(20 歳以上あるいは 19 歳以上)に満たない者,および高齢者に対しての安全性の評価は確定されていない.
特に,小児への処方は使用期間が長期にわたる可能性があり,本レンズ装用に起こりうるリスクを考慮してその可否を慎重に判断する必要がある
「日本眼科学会HP オルソケラトロジーガイドラインより抜粋」
始めるまでの経緯
視力が落ち始めてから、まずはアトロピン点眼やガボールアイの本などもやってましたが、それでも少しずつ視力が落ちていきました。オルソケラトロジーを始めるきっかけは小学生になってからで、学校の黒板やプロジェクターの文字を見るのに支障がでてしまったからです。メガネをかけるという選択ではなく、我が家ではオルソケラトロジーという選択をしました。
それまでアトロピン点眼をもらっていた眼科の病院ではオルソケラトロジーも取り扱っていたので、そこで始めることにしました。まずは仮のコンタクトを試してみて、矯正度数があっているかなど確かめた後に、娘用のハードコンタクトを作ることになりました。
コンタクトレンズつけられるのか!?
最初、子供でもハードコンタクトはつけられるのかどうかということが不思議でした。痛がらないのかなと。最初のうちは局所麻酔入りの点眼も併用して使っていました。でも、1か月以内に麻酔入りの点眼はしなくなりました。そもそも、自分自身がコンタクトをしたことなかったので、娘にコンタクトを入れること自体が最初かなり不慣れでした。
今は1年以上使っていますが、痛くて外してほしいといったことはほとんどありません。また、コンタクトレンズをつける時は親がやっていますが、今では外す時は娘が自分で外せるようになっています。吸盤のついたような道具で外します。レンズに吸盤を付けて、そのまま引き抜いて眼球から外します。
コンタクトレンズを外すコツは先端の吸盤を水で濡らしておくことです。そのままだと吸着力が弱くて、眼球から外れる前にレンズから吸盤が外れてしまいます。それでも取れない場合は、目薬をさして眼球を潤わせれば取れます。
始めてからの結果
始めてみて矯正視力が1.2でちゃんと見えるようになりました。娘も最初につけた時は「こんなに見えるの!?」と驚いていました。今のところ、角膜の傷や感染症といった副作用もなく順調に使えています。
そのため、オルソケラトロジーをやって良かったというのが、今のところの感想です。ただ、今後長い目で見た時にどうなるのかはまだわからないので、2年弱使った時点での感想であることをご留意ください。また、オルソケラトロジーは金額が高いですので、子供がコンタクトを受け入れてくれるかどうか、トライアル期間があるところで始めたほうがよいのかなと思います。
この体験談が何かのお役に立てると嬉しいです。
では。